おはようございます、ジョンです。本日は守野伊音・朱里先生、秋ひさほ先生の「忘却聖女」を紹介です。
本作は漫画サイト“ガンガンONLINE”で連載中、待望の第1巻は2022年12月7日発売です。
1.「忘却聖女」のあらすじ。
スラムで第十三代聖女として神殿で育てられたマリヴェル。
しかしある日突然目を覚ますと、周囲の人間からきれいさっぱり忘れられていた…。
父親代わりの神官長からも突き放され、全てを失ったマリヴェルだが、彼女を唯一覚えていた神官・エーレと再会!
彼の協力のもと、再び聖女の座を目指し「選定の儀式」へ参加することになり___!?
国中から忘れ去られた聖女のささやかな幸せを取り戻す物語が始まる!
2.「忘却聖女」のおすすめポイント。
「忘却聖女」は一言で言うと、諦めない漫画です。
第十三代聖女・マリヴェルは歴代聖女の中でも随一の癒しと浄化の力を持つ聖女でした。
しかし何者かの記憶操作の術により、その地位を失います。
失ったのは地位だけではありません。
大切な人とのかけがえのない時間こそが失ったものの本質です。
そんな中、ただ1人マリヴェルのことを忘れなかった神官・エーレ。
マリヴェルとエーレは特別親しいということはなかったようですが、
それでもマリヴェルは1人でも覚えているという事実に励まされます。
泣くだけ泣いたマリヴェルは、聖女の座に返り咲くことを決意します。
マリヴェルとエーレの2人きりの戦いが見たい方はぜひ、ガンガンONLINE で読んでみてください。アプリもありますよ。
3.「忘却聖女」はどういう人におすすめ?
「忘却聖女」は異世界転生ものが好きな人やなんとなく日々がしんどいと感じている人におすすめの漫画です。
「忘却聖女」は異世界転生こそしていませんが、設定としては同じですね。
異世界転生して1からスタートするか、忘れられて1からスタートするかの違いです。
「忘却聖女」が他の異世界転生ものと違うところは“聖女”の描き方かなと思っています。
異世界転生ものではよく”聖女“という存在が登場するかと思いますが、私は個人的に“聖女”と云われてもピンとこないんですね。
「忘却聖女」を読んで感じたことは、“聖女”というのは何を成したか・成せる存在かではなく、まとっている雰囲気のことを指すのだろうということです。
上手く説明出来ませんが…。読んでいただければ分かるかもしれません。
また「忘却聖女」は何気ない日常の大切さを教えてくれる漫画です。
マリヴェルが失ったものは聖女としての地位だけではなく、大切な人との時間や記憶です。
それらは失うまでにも大切に思っているものでしたが、やはり失って初めてその大きさに気付くものでした。
特に“名前”というものは、呼んでもらってはじめて意味を成すものです。
エーレははじめこそマリヴェルを聖女と呼びますが、すぐにマリヴェルと呼ぶようになります。
“マリヴェル”と呼んでくれるエーレの存在が居なければ、マリヴェルが再び立ち上がることは出来なかったでしょう。
皆さんの中でなんとなく日々をしんどいと感じている人がいることでしょう。
しかしその日々の中に小さな幸せが眠っていることを忘れないでください、思い出してください。
今回は以上です。ありがとうございました!
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