おはようございます、ジョンです。本日は浄土るる先生の「ヘブンの天秤」を紹介です。
本作は漫画雑誌週刊ビッグコミックスピリッツで連載中。待望の第1巻は2022年11月30日発売です。
1.「ヘブンの天秤」のあらすじ
21歳の鬼才•浄土るるが描く圧倒的問題作
「救い」って何?
ここは天使達が住む世界・ヘブン。
今日も天使達が、神と人間を繋ぐため奔放している。
そんな中、主人公・メロは天使鑑定で堕天使という結果が出てしまう。
しかし、メロの額には「神に仕える者の証」である刻印が記されたまま。
そこでメロは天使長の命により、人間を20人救うことに。
20人救えば、きっと天使に戻れるはず…
希望を胸に、メロが降り立った先には、「闇」を抱えた迷える人間達がいて…
21歳の鬼才•浄土るるが描く“新世界”が、あなたの脳内を揺さぶり問いかける___
「正しい」って、何?
2.「ヘブンの天秤」のおすすめポイント
「ヘブンの天秤」は一言で言うと、考えさせられる漫画です。
主人公のメロは堕天使という判定を受けてしまったため、下界に人間を救いに降り立ちます。
下界には様々な問題を抱えた人間達がいました。
彼らを救うためにメロは自分なりに考えて行動します。
メロは救済に失敗したと思ったら天使長に褒められ、成功したと思ったら天使長に怒られたりしました。
「救い」とは?
「正しい」とは?
それらは本来、正解の答えはないものなのだと思います。
しかし、“ヘブンの天秤”はどちらかに傾きます。
果たしてメロは答えのない答えにたどり着けるのでしょうか。
3.「ヘブンの天秤」はどういう人におすすめ?
「ヘブンの天秤」は短編漫画が好きな人や考えることが好きな人、大多数に流されずに自分の意見を持っている人におすすめの漫画です。
「ヘブンの天秤」の作者・浄土るる先生は、いじめを題材にした「鬼」という作品や人間ではない生き物を描いた「猫殴り」といった作品をこれまでに世に送り出しています。
そのどれもが後味の悪い、考えさせられる短編漫画となっています。
短編集として「地獄色」というコミックスも出版されています。
「鬼」と「猫殴り」は無料で公開されていますので、リンクを貼っておきますね。
この2作品に比べれば「ヘブンの天秤」はまだカジュアルですかね笑
この2作品を読んで心を動かされた人はぜひ「ヘブンの天秤」も読んで見てください。
私が好きなシーンも紹介します。
メロが下界で迷える人を見つけた時のことです。
メロはその人を救済対象として救おうとしますが、優等生の同級生・ケムは「あの人はいい」と言います。
メロが何故と問うと、ケムは「そういうふうに決まっているから」と言います。
ケムに説得され天界に帰るメロでしたが、どうしてもその人のことが気になり様子を見ます。
メロはやはりその人は救われていないように感じました。
メロは大天使ミカエルに尋ねます。
「救っちゃいけない人間がいるのはなんで?」
メロは「救い」や「正しい」というものに明確な答えを出せていません。
しかしその答えを他の天使に委ねるのではなく、自分なりに答えを導き出そうと努力しています。
大多数が強く、少数派は潰される世の中です。
それでも自分の意見を主張する強さを持つ方はぜひ「ヘブンの天秤」を読んでみてください。
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